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【国井律子の乗り物ダイアリー vol.29】未来予想図の旅

コロナ渦の昨今、キャンピングカーが売れているそうです。旅をするにも公共交通機関を使いたくない。なるべくならば家族だけで「密」に過ごしたい……そんな理由からキャンパーはまさしくwithコロナな乗り物です。

クルマ ドライブ
キャピングカーの旅では遊ぶ時間をできるだけ確保したい。準備とか片付けとかに時間を取られたくないので、食事はかなりテキトーです。この旅ではセブンイレブンの冷製パスタにハマりました。自称「麺好き」なので、まさかコンビニで麺なんて……と思っていたのですが魔がさして買ってみたところ、あらやだふつうに美味しいじゃない。2日連続で食べてしまいました。もちろん違う種類の麺を!
  • キャピングカーの旅では遊ぶ時間をできるだけ確保したい。準備とか片付けとかに時間を取られたくないので、食事はかなりテキトーです。この旅ではセブンイレブンの冷製パスタにハマりました。自称「麺好き」なので、まさかコンビニで麺なんて……と思っていたのですが魔がさして買ってみたところ、あらやだふつうに美味しいじゃない。2日連続で食べてしまいました。もちろん違う種類の麺を!
  • 長野と新潟の県境、野尻湖。旅の最中ずっと、群馬と長野の県境にある野反(のぞり)湖と混乱していた私です……。
  • 念願のオーニング。4年越しの夢叶いやっと広げました。今度はいつ出せるかな~? そうとう広い場所でないと難しそう……。キャンパー乗りの皆さんに聞きたい。オーニングを広げられる場所ってキャンプ場以外であります? けっこうな値段しますが、意外と現実的ではないオプションなのかなぁ……。
  • 私があまりに飛行機好きで、大阪とか新幹線エリアにもついつい飛んでしまう。なので長男はまだ一度も新幹線に乗ったことがないのです。今回の旅では初新幹線をプレゼントしようかとも思いましたが、憎きコロナ。やっぱりキャンパーで出かけることに。でもよくよく考えたらこれで正解。家族だけで「密」で、イヌも一緒に。地元の方々にご迷惑をかけないよう、ディスタンスを保ちながら旅しました。
  • ナウマン象の化石が出土したことで有名な野尻湖。あれ、野反湖でしたっけ? (正解は野尻湖です……)このトシになると物覚えが……。
  • 夏の暑い時期、サービスエリアや公共の場所でよく見かけるドライミストは、もしかしたら滝好きが発明したのでしょうか。なんてどーでもいいことを考えながら苗名滝から細かいしぶきを浴びて深呼吸。気持ちいい! 雪解け水が大量に滑り落ちるGWあたりも良さそうですね(滝好き目線)。
  • 駐車場から往復40分、苗名滝はのんびり歩くには最高の道のりでした。
  • 次はどこを旅しましょう。とりあえず背負子は売りましょう(笑)。

コロナ渦の昨今、キャンピングカーが売れているそうです。旅をするにも公共交通機関を使いたくない。なるべくならば家族だけで「密」に過ごしたい……そんな理由からキャンパーはまさしくwithコロナな乗り物です。

先月新潟県の妙高を旅しました(前回の投稿で初のジップライン体験を綴っています)。
【国井律子の乗り物ダイアリー vol.28】妙高で「人生変わった!」山遊び

土日とホテルに泊まったのですが、気ままなキャンパー旅です。金曜の夜、仕事上がりに東京を出発することに。なるべく妙高の近くまで走った方が週末を有意義に過ごせるので。

この日は上信越道の横川SAでビバークし、冷蔵庫から取り出したビールをプシュー。家から持ってきたツマミを電子レンジでチン。夫と旅の始まりに、そして一週間お互い「お疲れ様」の乾杯をしました。2歳と7歳の息子たちはおのおののベッドで、すでに夢のなか……。

ゆっくり目覚めた翌朝は、東京を出る際に近所のやや高級スーパーでゲットした閉店間際のセール品を広げて。SAに入ってきては出ていくツーリングライダーたちの姿を車内から眺めながらいただきました。

順調に上信越道を妙高方面に向かって走ります。そういえばこの日、関東甲信越の長かった梅雨がやっと明けたんです。スッキリ晴れ渡った夏空。青くそびえる山々。遠くばかり眺めていたら目が良くなりそう……。そんなことを思いながら、ホテルから近い最寄りの中郷ICよりずっと手前の信濃町ICで下車。

念願のオーニング。4年越しの夢叶いやっと広げました。今度はいつ出せるかな~? そうとう広い場所でないと難しそう……。キャンパー乗りの皆さんに聞きたい。オーニングを広げられる場所ってキャンプ場以外であります? けっこうな値段しますが、意外と現実的ではないオプションなのかなぁ……。
この旅の最中、私たちには必ずやりたいことがあったのです。それはキャンピングカーのオーニングを広げること。車体のサイドから出てくるタープのことで、大枚はたいて取り付けたはいいのですが、東京近郊って意外と広げるスペースがない。まだ一度も広げたことなく早4年……。もう4年!

今回せっかく東京から離れた場所に行くのだから、オーニングを出してみようと夫と盛り上がりました。広げたはいいけどカビだらけだったらどうしよう……、なんて心配もしながら。コンビニで弁当を買い、ナウマン象の化石が出てきたことで有名な野尻湖にたどり着きました。

最初、オーニングの設営の仕方がわからなくて、危うくディーラーに電話するところでしたが(笑)、結果から言うと、多少汚れは付着していたモノのカビだらけではなかった! しかもすごく簡単に引っ張り出せました。

へぇこんな色のオーニングだったんだ~と、想像していなかったブルーの屋根の下で、私たちは車内の電子レンジで温めた弁当をいただきました。湖水からさわやかな風がスーッと吹いてきます。このロケーションでいただくコンビニ弁当、大変なご馳走に思えてくるから不思議です。

クルマに積んできた自転車で子どもたちをしばし遊ばせ、時計を見るとチェックインまでまだあります。前乗りすると、こういう有意義な時間が過ごせるんですよね。スマホのGoogleマップに「観光地」と入力して近辺をググってみれば、先頭に「苗名滝」という名所が出てきました。日本の滝百選にも選ばれているそう。ここから10キロくらいでしょうか。行ってみようか!

駐車場から往復40分、苗名滝はのんびり歩くには最高の道のりでした。
旅先に滝があるとつい立ち寄ってしまう私です。何を隠そう滝好きなのです。だって、とんでもない水量が滝壺へと一気に落下する。その様子をずっと眺めていたら、スローモーションでコマ送りされているような変な気分になってきます。それがたまらなく気持ちよくて! 腹の底に響く轟音は、頭上スレスレを飛ぶ飛行機にも似ているドキドキ。滝が好きすぎて世界三大瀑布のナイアガラの滝(北米)、ビクトリアの滝(アフリカ)、イグアスの滝(南米)に行ってしまったおっちょこちょいな私でもあります。

苗名滝は山をぐんぐん上った先にありました。梅雨明け直後の週末、もっと混んでいるかと思いきや、コロナのせいか駐車場にクルマはまばら。茶屋とか釣り堀とかを横目にしばし山道を歩きます。念のためと家族全員スニーカーに履き替えておいてよかった……。

吊り橋を渡ったり、ごつごつした石をまたいだり。滝までは駐車場から20分かからなかったかな。次第に滝の音が近づいてきます。遠すぎず近すぎず、適度な距離。道中、しっかり自然を感じられました。

滝はと言うと梅雨明け初日で水量はかなり多めでした。たっぷりと湿気を帯びた冷気。まるで天然のクーラー。想像は付いていたけれど、われながら完璧なコンディションに訪れたものです(笑)。

夏の暑い時期、サービスエリアや公共の場所でよく見かけるドライミストは、もしかしたら滝好きが発明したのでしょうか。なんてどーでもいいことを考えながら苗名滝から細かいしぶきを浴びて深呼吸。気持ちいい! 雪解け水が大量に滑り落ちるGWあたりも良さそうですね(滝好き目線)。
今回の滝までの道のりで、驚いたのは2歳2ヶ月の次男でした。突然滝に立ち寄ることになり、いつも山に登るときに持参する背負子もなく。きっと「抱っこ抱っこ」になるだろうなぁ~と覚悟していたら、水たまりを除いては(靴がビショビショになるのがイヤで親が勝手に抱き上げました)、すべてジブンの足でしっかり歩いたのです。あれ、もしかしてそろそろ家族で山、登れちゃう? 背負子はメルカリで売っちゃう? 休日の次のステージが見えたうれしい瞬間でしたね。

滝をあとに妙高へ。道中スマホをいじっていたら(夫よ、運転ありがとう)、ふっと「2年前の今日」という投稿が出てきました。

文中に書いてあったのは、「次男はまだハイハイもできない小さな赤ちゃんだけど、来年のいまごろはきっと歩き回り、再来年にもなると一緒にトレッキングを楽しめる?」。

まさに「未来予想図」だと思いました。
(そういう私はもちろんドリカム世代ですが。その曲名に反応したあなたも同世代でしょうか 笑)

うんうん、楽しめてる! しっかり山道歩いてたよ! おととしの私に心のなかで語りかけました。

梅雨が明けたばかりの長野。夏のワクワクした始まりを感じながら、機嫌良く妙高を目指したのでした。

次はどこを旅しましょう。とりあえず背負子は売りましょう(笑)。

国井律子/Ritsuko Kunii
1975年8月25日東京生まれ。旅のエッセイスト。玉川大学文学部芸術学科芸術文化専攻卒業後ラジオレポーターなどを経て二輪雑誌からエッセイストとしてデビュー。オートバイのほか旅、クルマ、サーフィン、アウトドアなど多趣味を生かしエッセイを執筆。著書に「放浪レディ」(求龍堂)、「アタシはバイクで旅に出る」(エイ出版)など多数。近著に「進化する私の旅スタイル」(産業編集センター)がある。

《国井律子》

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