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【国井律子の乗り物ダイアリー vol.26】そろそろ高級車でもいかがでしょうか

先日夫と夕飯を食べながらダラダラ晩酌していたんです。

クルマ エンタメ
友人家族が経営している並行輸入の中古車屋で、一目惚れ購入した500SL。車体価格は本文でも書いたとおりスポーツスターと同じくらい。幸い故障などなかったからよかったけど、税金とか目をひんむくくらい高かったですね。でもよく走りました。ドライブが楽しいクルマだったな。2002年、27歳のことでした。
  • 友人家族が経営している並行輸入の中古車屋で、一目惚れ購入した500SL。車体価格は本文でも書いたとおりスポーツスターと同じくらい。幸い故障などなかったからよかったけど、税金とか目をひんむくくらい高かったですね。でもよく走りました。ドライブが楽しいクルマだったな。2002年、27歳のことでした。
  • 2シーターの500SLから一気にアクティブ路線へチェンジ。ダッジ・デュランゴに乗り換えました。ええ、このころちょうどサーフィンにドはまり。わかりやすいですね(笑)。2006年8月、岩手の大浜海岸にて。
  • 千葉から波を求めて青森へ。おい、どこまで行ってしまうんだ、当時の私(笑)。とにかくよく走り回っていました。
  • SUVでもっときキビキビ走りたい! 雑誌の取材で出逢ったジープコマンダーはまさにそんなクルマ。首都高のキツいコーナーでかちっと曲がる。砂浜を力強くズドーっ!と駆ける。2008年、茨城県の某サーフポイントにて。
  • コマンダーは冬の趣味も充実。たくさん遊びに行きましたね。もっぱら日帰りでしたけど。すごくラクに走れるから、長距離ドライブも全然苦にならなかった。
  • 久しぶりに髪の色を変えました。
  • アジサイと脱色(笑)。通勤中に見つけた可憐な紫。コロナで世界中ひっくり返りましたが、季節は着々と変わっているんですね。

先日夫と夕飯を食べながらダラダラ晩酌していたんです。

突然、「このあいだおもしろいモノを見た」と夫が切り出す。なんでも勤め先の隣のビルがレンタルスペースみたいになっていて、そこの屋上で若い男女6人が合コンをしていたんですって!

ちょっと前から流行っているグランピングの都会バージョンとでも言うのか。町のど真ん中で、しかも手ぶらでBBQができて、さらにはシェフが肉やら野菜やら焼いてくれて至れり尽くせり。

あ、そういうのテレビとかネットとかで見たことある! と、私。いいなぁ若いって。キラキラしていて。あ、ちょっと遠い目になってきました(笑)。

若人たちはずいぶん長いことドンチャン楽しんでいたようで、昼くらいからスタートした合コン、気づけば夫の帰宅時間まで。彼が会社の外に出ると、なにやら運転手付きのベントレーが待機しており、なんと先ほどドンチャンやっていた6人のうちの男女2名が乗り込んだんですと!

マジで!? で、その男は何歳くらいの、どんな仕事してそうなヒトなのよ。身を乗り出して質問しまくる私ったら、単なるミーハーなオバチャンです。

夫いわく、20代そこそこにも見えるし、もしかしたらだいぶ若作りして、じつはわれわれと同世代(40代半ばとか)くらいかもしれない、と。

いずれにせよ、その話は私たちの晩酌に最高のツマミとなったのでした。

友人家族が経営している並行輸入の中古車屋で、一目惚れ購入した500SL。車体価格は本文でも書いたとおりスポーツスターと同じくらい。幸い故障などなかったからよかったけど、税金とか目をひんむくくらい高かったですね。でもよく走りました。ドライブが楽しいクルマだったな。2002年、27歳のことでした。
ところで、私は昔からクルマに対して、体裁を気にし過ぎてしまうところがあります。スウェットパンツにサンダル姿で格好はラフなんだけど、真っ黒に日焼けした肌にはじゃらじゃらとジュエリー。そんなギラついた男性が、いきなりそこに停まっている超高級車に乗り込んだら? もしくは億もしそうなスポーツカーの運転席からめちゃくちゃ若くて派手な女性がハイヒールでカツリと降りてきたら……。そう、クルマってお財布と直結する乗り物。一体ナンなんだろうこヒトはと、好奇の目が集まるのは無理もないと思うんです。

そんなこと外野がとやかく言うことでもないし、本人がよければもちろんいいのですが、私的にはそういうのはちょっと苦手で。

だから私の20代ごろのクルマ遍歴は、高級車だけどものすごい古いとか(86年式の500SLに乗っていました。ちなみに値段はハーレーダビッドソン・スポーツスターと同じくらい)、趣味性が高いSUV(ダッジ・デュランゴとかジープ・コマンダーの中古)とか……。

「ほんと変わったクルマが好きなんだねぇ」と苦笑いされるような車両ばかり、あえて狙って乗り継いできたわけです。逆に自意識過剰かもしれませんね……。

2シーターの500SLから一気にアクティブ路線へチェンジ。ダッジ・デュランゴに乗り換えました。ええ、このころちょうどサーフィンにドはまり。わかりやすいですね(笑)。2006年8月、岩手の大浜海岸にて。
それはさておきオートバイって、趣味性が思い切り前に出る乗り物。たとえ若い人がハーレーとかBMWとか高級外車に乗っていたとしても、けっこうほほえましくとらえられるんですよ。オートバイはおもちゃの延長みたいで(だいぶ高いおもちゃですけど!)、クルマよりもずっと気がラクです。

で、話を続けて私の30代は、それこそ本当に趣味の世界に没入してしまって、中古のキャンピングカーをゲット。それに乗って、しこたまサーフィンしまくりました。

40代になって家族が4人になり、さらにイヌまで加わると、もっと機能が充実したキャンパーに乗り換えました。

ところで皆さん、こんなことをよく聞いてきます。

「ほかに何かクルマ、乗ってるんでしょ?」

私は首を振ります。キャンパー1台しかないよ。あとはママチャリ? なんて答えると、「順番間違えていない?」と驚かれます。実際問題、東京に住んでいると何台もいらないんですよね。

だけどさぁ、もうそろそろ高級車乗りたいよねぇ。赤ワインをクイっと呑みほしながら私は言います。いい加減周りから変な詮索されたりしないだろうし、高いクルマが違和感ないトシになったよねぇ、私たち……。

コマンダーは冬の趣味も充実。たくさん遊びに行きましたね。もっぱら日帰りでしたけど。すごくラクに走れるから、長距離ドライブも全然苦にならなかった。
すると夫は「ポルシェのパナメーラに乗りたい!」と、突然言い出しました。えー、あのクルマって2000万円は超えるよね? どうやって買うの?

「夢語るだけ、タダや」夫はケラケラと笑います。そうそう、サーフポイントから歩いて3分のどこそこに土地を買おうとか、収納がふんだんにあるあんな家を建てたいねとか(収納好きなんです、私)、夢を語るのは楽しいですよね。それこそいい酒のツマミになります。

ところで、クルマとはちょっと離れますが、私は20代のころ、いつも髪を明るく染めていました。あるときそんなジブンの姿を写真で見ると、なんか茶髪って老けて見えるなぁと、ふっと思ったのです。髪も傷み、ぱさついた雰囲気はオバチャンぽいというか。ちょうどそのころの私はカラーリング剤によるアレルギーも出始めており、きっぱりと毛染めをやめたのが28歳のとき。

以降、地毛の黒髪一辺倒。いやあすがすがしいですよ。何もしないって。サーフィンを思いっきり楽しんでもオートバイに乗っても、せっかく入れたアッシュカラーがイッパツで退色した! とか、そういう心配がなくてラクでしたね。もちろんアレルギー・フリー。カラーリング代もかからないし(笑)。

久しぶりに髪の色を変えました。
しかし先日のこと。急に思い立ち、友だちの美容室でブリーチしてもらったんです。全部じゃないですよ。インナーカラーと言って、髪の毛の内側だけ色を変える技法。数年前から流行っていますよね?

全体を染めるわけではないのでその都度リタッチしたり面倒くささはなく、頭皮にも薬剤が直接つかないからアレルギーの心配も少ない。

本当に久しぶり(16年ぶり?)のヘアカラー。すごくいい感じでした。気分も変わって。若くなくても、こういうカラーリング、意外と楽しめるんだと発見。

パナメーラには乗れませんが、今年の夏で私も45歳、トシを重ねたからこそかっこよく見えるおしゃれにもいろいろ挑戦したいと思った次第です。

アジサイと脱色(笑)。通勤中に見つけた可憐な紫。コロナで世界中ひっくり返りましたが、季節は着々と変わっているんですね。

国井律子/Ritsuko Kunii
1975年8月25日東京生まれ。旅のエッセイスト。玉川大学文学部芸術学科芸術文化専攻卒業後ラジオレポーターなどを経て二輪雑誌からエッセイストとしてデビュー。オートバイのほか旅、クルマ、サーフィン、アウトドアなど多趣味を生かしエッセイを執筆。著書に「放浪レディ」(求龍堂)、「アタシはバイクで旅に出る」(エイ出版)など多数。近著に「進化する私の旅スタイル」(産業編集センター)がある。

《国井律子》

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