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【国井律子の乗り物ダイアリー vol.19】スタッドレス購入で開けた視界!2020年の抱負は

前回のエッセイの続きです。

クルマ ドライブ
妙高高原ICで下車。杉ノ原スキー場に向かう車内にて。一面白銀の世界! とまではいかないけれど、雪が激レアな息子たちは大興奮でした。
  • 妙高高原ICで下車。杉ノ原スキー場に向かう車内にて。一面白銀の世界! とまではいかないけれど、雪が激レアな息子たちは大興奮でした。
  • いろいろ調べたら日本にはいくつもサファリパークがあるようで。金沢への道中立ち寄るなら……、群馬か富士か悩んだ末、規模が一番大きな富士に決定! ところどころで見える富士山もキレイでしたよー。
  • サファリパークを回るにはマイカー、園の四駆をレンタル、サファリバス……。選択肢がいろいろありましたが、クマ、ライオン、草食動物たちにエサやり体験ができたり、ドライバーによる詳しい解説が付いているサファリバスがおすすめ。
  • オーストラリアの内陸ではカンガルーを中庭などで飼っている宿にたびたび出くわしました。身体に触ると意外と固い感触とか、なんだか懐かしくなりましたね。
  • 香箱蟹とは北陸地方で獲れる雌のズワイガニのこと。11~12月しか入手できず、貴重かつ大変濃厚な味わい。無事金沢に到着すると、お義理母さんが香箱蟹をまるで料亭で出てくるソレのように美しくほぐして待ってくれていました。毎年のことですが、冬に金沢を旅する楽しみのひとつです。
  • 金沢を出て一路新潟へ。この時期の北陸には珍しく青空の下に北アルプスの山々が見えました。
  • やっぱり旬の遊びは楽しいですね。
  • 日が暮れた妙高を出発、東京に向かう上信越道ではそろりそろりと渋滞が始まっていました。そんなときは途中のSAでストップ。夕飯をゲット。レンチンしたそれをのんびり食べながら渋滞をやり過ごします。キャンパーの旅に欠かせない電子レンジなのです。

前回のエッセイの続きです。

「2020年は趣味を充実させる! まずは新年早々スノーボードやる!」と、昨年末スタッドレスタイヤを鼻息荒く購入、年越し金沢帰省(夫の実家です)にいつものように飛行機ではなくクルマを選んだまではいいのですが、なに! 今年の冬は記録的な暖冬!? 長野や新潟のスキー場、軒並みオープンしてない!?

本州の真ん中に通る背骨のような高い山脈を越えて日本海入りする際、「雪山に寄る」という計画はあえなく中止。でもきっと年が明ければ少しは積もっていることでしょう。スノーボードは旅の後ろに持って行くことに。

サファリパークを回るにはマイカー、園の四駆をレンタル、サファリバス……。選択肢がいろいろありましたが、クマ、ライオン、草食動物たちにエサやり体験ができたり、ドライバーによる詳しい解説が付いているサファリバスがおすすめ。
そして往路は急きょ富士サファリパークへ。長男が幼いころは、やれ動物園だ! それ水族館だ! とあちこち行きまくり、フタを開けてみればどの施設もなんだか同じような生き物のラインナップ、見せ方をしていて、私がすっかり飽きてしまいました。次男には申し訳ないけど、お腹いっぱいになってしまい……。

そう、「繰り返し」を好まない私なんです。

でも、サファリパークならどうだろう。

結果から言うとおもしろかった! そりゃぁ公営の動物園よりずっと高いおカネを払うだけあり(笑)、ライオンに生肉をあげる「エサやり体験」、カンガルーや小動物に実際触れられたりと、なかなか楽しい時間が過ごせました。

オーストラリアの内陸ではカンガルーを中庭などで飼っている宿にたびたび出くわしました。身体に触ると意外と固い感触とか、なんだか懐かしくなりましたね。
しかしながらサファリパーク、すべてがカネ・カネ・カネ! 何するにも500円とか200円とか。金食い虫の長男はすべてやりたがりましたが、ちょちょちょ、そんなにオカネを使ったら金沢行けないよ? ばあばに会えないよ? それでもいいの? 金沢行かないで東京戻る? 鬼気迫る私の表情に彼は何も言わなくなりました。この言い方ってどうなんだろうと思いつつ……。

富士サファリパークから名古屋回りで一路金沢へ。雪など1mmも積もっていない秋のような景色に、夫も驚いていました。

金沢を出て一路新潟へ。この時期の北陸には珍しく青空の下に北アルプスの山々が見えました。
12月29日から1月2日の朝までお義理母さんの家にお世話になりましたが、降るのは冷たい雨ばかりで、大枚はたいてスタッドレスタイヤなんか買わなくてよかったかも……と、なんだかガッカリ。毎日スキー場の積雪情報をチェック。どこもまだまだオープン前の状態でした。

夫の親友でプロスノーボーダーのKくん。彼も正月は家族と雪山で過ごす予定だそうで、新潟の妙高ならコースの数はだいぶ絞られますが、なんとかできるかも、という情報をもらいました。雨乞いならぬ雪乞いです。祈るような気持ちでKくんファミリーと妙高で現地集合することに。

いざスキー場に行ってみると、コース上に土が露出しているような惨憺たるコンディション。テンションはダダ下がりです。

私、別に滑らなくてもいいかな。子どもたちとキャンパーで待ってるから、行っといでよ。そう夫に言いましたが、彼は許してくれず、いいからオマエ行け。とにかく滑ってこい、オレが子どもたちを見ておくからと、ほぼ強引に私をゲレンデに送り出したのでした。

やっぱり旬の遊びは楽しいですね。
お恥ずかしい話、ビンディングってどっちの足に付けるんだっけ(私はグーフィーなので右足です)。話はそこからスタートしました。私の記憶が正しければ、スノーボードは5年ぶり。よたよたと板を足に装着し、ヨッコラセと立ち上がり、そーっと滑り出すと、おもしろいですね。身体って覚えているんです。春~秋はオートバイとサーフィン。冬はスノーボード。暖かい遊びが恋しくなると冬季に数回海外に飛ぶ……、という遊び人全開だったころの記憶を(笑)!

そこからはめくるめく世界。一度ゲレンデに飛び出た枝に板が引っかかり、勢いよくボン! と飛んで転げましたが(暖冬って……)、ジブンで言うのも完全に「ナン」ですが、5年というブランクを感じさせない滑りで一気に下まで降りました。あー、おもしろかった! 夫よ、ありがとう!!

そう考えたらオートバイも一緒ですよね。トンと久しぶりだとしても、身体はしっかり覚えているもの。頭で考えるより先に左手がスッとクラッチを握り、右足でギアを一速にガチャリ!

ナンならここで泊まっちゃう? なんて予定変更もキャンピングカーの旅ならでは(今回はちゃんと帰りましたが)。最近のSAでは高速道路を降りることなく入れるお風呂もありますしね~。
結婚したり、子どもができたりなど、置かれている状況がガラリと変われど、何歳になっても長く楽しめる素晴らしい趣味があってよかった! 遊び人でよかった! 真顔でそう思ったのでした。

その後も、夫とかわりばんこで山のてっぺんから滑り降りました。やっぱり楽しい。全身を使う遊びって!
しかしながら、近年「激」運動不足な私です。翌日は大けがのように身体がきしんでアイタタタ……。その後の1週間、使い物になりませんでしたけど……。

この旅に出る前の私は……、2018年5月、次男が誕生。それ以降日々を生き抜くのにイッパイイッパイ。余暇を愉しもうなんて気持ちはすっかり失せていました。

スタッドレスタイヤ購入をきっかけに、こんなにも視界が開けるとは。急に楽しくなってきました。今シーズン、あと3回くらいは雪山に行きたいな~。春になったらオートバイ、そしてサーフィン! カレンダーを眺めつつ、旅の計画を練るのも楽しいこのごろです。

私のなかの「遊び人」を徐々に復活させる! という2020の抱負。次の目標はGWあたりにサーフィンを始めること。今年の秋くらいには体力に筋力に、アレコレ取り戻すぞー!

国井律子/Ritsuko Kunii
1975年8月25日東京生まれ。旅のエッセイスト。玉川大学文学部芸術学科芸術文化専攻卒業後ラジオレポーターなどを経て二輪雑誌からエッセイストとしてデビュー。オートバイのほか旅、クルマ、サーフィン、アウトドアなど多趣味を生かしエッセイを執筆。著書に「放浪レディ」(求龍堂)、「アタシはバイクで旅に出る」(エイ出版)など多数。近著に「進化する私の旅スタイル」(産業編集センター)がある。

《国井律子》

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