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【国井律子の乗り物ダイアリー vol.10】子どもとタンデムに挑戦!…準備編

旅エッセイストという職業柄、私は繰り返しを好みません。なぜなら一番最初に経験したことを綴った文章が、生き生きハツラツとしているのは間違いないから。常に心新たな旅がしたいと思っています。

バイク ツーリング
今回お世話になった、レンタル819茂原店。各種国産オートバイ、トライアンフのレンタル車両などがあり、今回は初めて息子とのタンデムということで、足着きよく扱いやすいドラッグスター250に。
  • 今回お世話になった、レンタル819茂原店。各種国産オートバイ、トライアンフのレンタル車両などがあり、今回は初めて息子とのタンデムということで、足着きよく扱いやすいドラッグスター250に。
  • 2020年東京オリンピックのサーフィン会場に決まった外房! 長い海岸線が魅力の海には砂浜、リーフ(岩礁)、いろんなシチュエーションが選べて、なんといっても「必ず波がある」のがうれしい。
  • 日に日に泳ぎが上達する長男。どんどん水遊びが大胆になる次男。2人の姿を私はGoPro片手にずっと潜りながら撮っています。おかげで真っ黒!
  • 子どもたちが小さいので、食事はだいたい自炊。カツオ、キンメ、アジ、サザエはよく食卓にのぼります。
  • 夕飯に地酒をグビグビ、ほろ酔いかあさん。長男にタンデムのシミュレーションをしました。
  • 「ヘルメット来た~」と、喜ぶ長男。今回のツーリングは本当に急なプラン。外房基地からポチりとした長男の安ヘルメットは、ツーリングの朝ギリギリに届きました。もし長男がオートバイを気に入ってくれたら、ちゃんとしたヘルメットを調達してあげる予定です。

旅エッセイストという職業柄、私は繰り返しを好みません。

なぜなら一番最初に経験したことを綴った文章が、生き生きハツラツとしているのは間違いないから。常に心新たな旅がしたいと思っています。

……なんて言いつつも、時間的に毎度新鮮な旅ばかりできないのが実情です……。

けれど結婚し、ひとりからふたりへ。それからイヌ(ボストンテリア♀6歳)も飼い、さらには息子2人(6歳と1歳)が人生に加わってからは、たとえ同じ場所に行ってもひとり旅とはまた違う新鮮な時間が過ごせている気がします。その時々で子どもたちの年齢が違うので、できること楽しめることがどんどん変わってきます。

私が一番よく行く旅先

2020年東京オリンピックのサーフィン会場に決まった外房! 長い海岸線が魅力の海には砂浜、リーフ(岩礁)、いろんなシチュエーションが選べて、なんといっても「必ず波がある」のがうれしい。
それをとくに感じる旅先は千葉県の外房。その港町には母が所有する古いリゾートマンションがあります。私が中学生のころからなので、かれこれ30年以上の付き合い。

以前は存在しなかったアクアラインと圏央道。それらの道が開通したおかげで、外房へのアクセスが劇的によくなりました。以前は高速道路を下りてからがとにかく長く、世田谷から3時間はたっぷりかかる道のりにアクビしならハンドルを握ったものです。現在はドアtoドアでなんと2時間弱!

マンションから外房線の駅へもなんとか歩いていける距離(20分弱)。学生時代はよく電車で訪れました。駅の傍にはお気に入りの居酒屋なんかもあり、ほどよく都会なところがポイント「高」。蒼い海、きれいな空気。太平洋で捕れた魚は間違いなくおいしい。夏は海洋性気候で意外にも涼しく、冬は黒潮の恵みで暖かい……。

マンションからクルマで5分以内の場所にはサーフポイントが何か所もあります。以前は海で遊んでばかりで、マンションの階下にあるプールには見向きもしませんでした。子どもが生まれて何十年ぶり!? おそらく学生時代ぶりにプールに入りましたが、パワー有り余る兄弟を疲れさせるのに、なにコレ最高! 夏の滞在中、毎日2時間は一緒になって泳いでいます。

30年以上のときを経てもずっと楽しめている場所、それが私にとっての外房なのです。

新しいコトしよう!

日に日に泳ぎが上達する長男。どんどん水遊びが大胆になる次男。2人の姿を私はGoPro片手にずっと潜りながら撮っています。おかげで真っ黒!
今年の夏もお盆休みをからめて9日間滞在しました。せっかく長くいるのだから、なにかいつもと違うチャレンジがしたい。ふと思い付いたのが、長男とのタンデムでした。

旅に行く寸前の思いつきだったので、「乗れたらラッキー!」くらいの軽い気持ちで、私のフルフェイスとツーリングの装い、それから長男の長袖長ズボンと靴をキャリアバッグに詰めて東京を出発しました。

房総滞在2日目にレンタル819さんの茂原店で車両をお借りできることになりました(急なお願いでスミマセン……)。マンションからクルマで30~40分くらいの場所です。

レンタル819さんのWEBを見るとわかりますが、全国に提携店は約140店舗あります。検索すると、だいたいどこを旅していてもわりと近くに店がある。旅先でオートバイにふらり乗れるなんていい時代になったものです(笑)。

というわけで車両は確保! お次は長男のヘルメットと、まんいち後ろで居眠りされても安心なタンデムベルトを準備せねば。この時点でお盆期間に突入してしまいました。

タンデムベルトは発注後スグに来たのですが、ヘルメットはどのショップにも「発送はお盆明け」と書かれていました。ちょっと賭けかもしれませんが、一番発送が早そうな業者をポチリ。最速でもツーリング当日の午前かぁ……。業者は群馬だしお盆渋滞とか大丈夫かなぁ……。

シミュレーションは大事よね

夕飯に地酒をグビグビ、ほろ酔いかあさん。長男にタンデムのシミュレーションをしました。
それはそうと届くこと前提でツーリング前夜、夕飯が終わってから長男とタンデムのシミュレーションをしました。先に手元に着いていたタンデムベルトでお互いの身体を繋げて。ダイニングチェアをオートバイに見立てて。

走行中につかまる場所、マフラーは熱いから絶対触っちゃダメ。コーナーを曲がるときあなたは荷物になるのよ。むりやり身体を起こすと危険だからね。「ナンで?」と聞かれましたが、それは小学校入ってから理科の先生に習いなさいと答えて(笑)。あと、発進・停止では身体が持って行かれるからボーッとしないこと。ていうか私の肩越しに前を見ていれば状況がわかって安心……。長男は目をキラキラさせて注意事項を聞いていました。明日が楽しみです。

朝一番に息子のヘルメットは無事到着しました。青い空、真夏の太陽、マンションの玄関を開けると濃い潮の香りが漂い、馴染みの外房がなんだかいつもと違うふうに感じました。目指すは茂原のショップです。初めての息子とのタンデムチャレンジ、続きはまた次回に(^^)

「ヘルメット来た~」と、喜ぶ長男。今回のツーリングは本当に急なプラン。外房基地からポチりとした長男の安ヘルメットは、ツーリングの朝ギリギリに届きました。もし長男がオートバイを気に入ってくれたら、ちゃんとしたヘルメットを調達してあげる予定です。

国井律子/Ritsuko Kunii
1975年8月25日東京生まれ。旅のエッセイスト。玉川大学文学部芸術学科芸術文化専攻卒業後ラジオレポーターなどを経て二輪雑誌からエッセイストとしてデビュー。オートバイのほか旅、クルマ、サーフィン、アウトドアなど多趣味を生かしエッセイを執筆。著書に「放浪レディ」(求龍堂)、「アタシはバイクで旅に出る」(エイ出版)など多数。近著に「進化する私の旅スタイル」(産業編集センター)がある。

《国井律子》

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