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【旅エッセイスト 国井律子の乗り物ダイアリー vol.9】バイク好きじゃない人にもおすすめできるウエアの選び方は?

先日、同級生から久しぶりに連絡があり、彼女の親友(仮にAさんとします)のダンナさまが大型自動二輪免許を取得したとのこと。

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2月初旬のツーリングは冷気との戦い。けれど電熱ベストを着用すれば、こんなシンプルなライダース・ジャケットでも全然快適に。
  • 2月初旬のツーリングは冷気との戦い。けれど電熱ベストを着用すれば、こんなシンプルなライダース・ジャケットでも全然快適に。
  • 昔はアゴがオープンなジェット型のヘルメットが好きでしたが、いまは絶対フルフェイス派です。肌の乾燥や汚れを防ぎ、静かで快適。
  • 昔はアゴがオープンなジェット型のヘルメットが好きでしたが、いまは絶対フルフェイス派です。肌の乾燥や汚れを防ぎ、静かで快適。
  • 5月から梅雨前くらいのカラリとした風が吹くころが、私の一番大好きなツーリング・シーズンです。走ると少し肌寒く、停まれば暑い。風が取り入れられるベンチレーション付きのやや厚めのジャケットで温度調節。なかは身軽にTeeシャツです。

先日、同級生から久しぶりに連絡があり、彼女の親友(仮にAさんとします)のダンナさまが大型自動二輪免許を取得したとのこと。

夫婦でツーリングに行きたいけど、Aさんはオートバイが趣味ではなく、どんな服を着たらいいのか見当がつかなくて私に教えてほしい……という内容でした。

いやぁ、私も困りました。オートバイに乗り始めて今度の秋で21年になります。わ、その当時生まれた赤ちゃんが成人式終わって1年経っているだなんて。なんとも人生早すぎです! なんて気づきはここでは置いといて……。

二輪免許を取得、晴れてこれからオートバイに乗り始める女性なら、いくらかアドバイスはできますが、バイク好きではない人からの質問とは……。

おすすめのウエア

昔はアゴがオープンなジェット型のヘルメットが好きでしたが、いまは絶対フルフェイス派です。肌の乾燥や汚れを防ぎ、静かで快適。
まぁ、そういう方ならおそらく、あまりにオートバイ然したかっこうをチョイスするより、潰しが効く方がいいかな、と直感的に思った次第です。

なぜなら、せっかくそれ専門のウエアを買ったはいいけど、興味が持てなくて一回こっきりで終わってしまったらあまりにもったいないからです。となると、Patagoniaなどオトナ目なアウトドア・ウエアあたりでしょうか。私なら、ロゴが胸などに付いていないものをあえて選びます。見た感じナチュラルでさりげないけど、防水性や防風性など機能は申し分ない。

でもジブンでは運転しないけどやっぱり安全は重視したい、と言うなら、私も以前から取引きさせていただいているマックスフリッツがオススメです。そのブランドはれっきとしたライダーのためのウエアですが、シルエットがきれいでオートバイ関係なく街着として、またはアウトドア・ウエアとしても快適に着られるから。しかも、脊髄やヒジやヒザに入っているパッド……、他メーカーでありがちなのはロボットみたいに見えるゴツいモノですが、マックスフリッツはじつにさりげなくてパッと見、目立ちません。

河口湖までの道のりをワクワクしながら想定

5月から梅雨前くらいのカラリとした風が吹くころが、私の一番大好きなツーリング・シーズンです。走ると少し肌寒く、停まれば暑い。風が取り入れられるベンチレーション付きのやや厚めのジャケットで温度調節。なかは身軽にTeeシャツです。
質問者のAさんは旦那さんと河口湖までタンデムする予定だそうです。お盆前後、談合坂SAあたりまでの中央道はむせかえるように暑い、というより「熱」く、その先は天候や走る時間帯にもよりますが、けっこう肌寒かったりします。経験者ならご存じだと思いますが、標高の高い河口湖あたりは真夏でもしっかりしたツーリングの装備は必須です。

なので基本「重ね着」がいいでしょうか。それから万一のためのレインウエアもあった方が絶対安心。夏は急に土砂降りに遭ったりもするから。そのへんはバイク乗りのダンナさまはご存じだと思いますが、NAPSとか二輪専門店で手ごろで機能的な雨具がいろいろ売っています。あと、ヘルメットはできれば顔を全部覆うフルフェイスが今年44歳になる肌(彼女も私と同い年です)にはオススメ。ちょっと値は張りますけどね……。

昔はアゴがオープンなジェット型のヘルメットが好きでしたが、いまは絶対フルフェイス派です。肌の乾燥や汚れを防ぎ、静かで快適。

……なんてメッセージを書いていたら、妙にワクワクしている私がいました。新しい趣味であるオートバイの世界に飛びこんだ21年前。大型自動二輪所有の友人のリアシートに乗せてもらい、衝撃的すぎて目ん玉ひんむきました(笑)。たしかちょうどいまくらいの暑い時期だったと思います。スロットルを開けたら、分厚い空気の壁が現れたこと。蝉時雨を浴びながらの、むせかえるような熱風。突如現れたトンネルでは、クーラーが効いているかのようにひんやり涼やかで、身体がむきだしだからこその五感をフルに使うオートバイの魅力。すっかり夢中になったあの夏……。

Aさん、河口湖ツーリングを機にこっちの世界に来ないかなぁ。ダンナさまの後ろより、ジブンで運転したい! ってならないかな。ひとごとながら楽しい気分にひたってしまいました。

国井律子/Ritsuko Kunii
1975年8月25日東京生まれ。旅のエッセイスト。玉川大学文学部芸術学科芸術文化専攻卒業後ラジオレポーターなどを経て二輪雑誌からエッセイストとしてデビュー。オートバイのほか旅、クルマ、サーフィン、アウトドアなど多趣味を生かしエッセイを執筆。著書に「放浪レディ」(求龍堂)、「アタシはバイクで旅に出る」(エイ出版)など多数。近著に「進化する私の旅スタイル」(産業編集センター)がある。

《国井律子》

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