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【マーシャのGS道場】 vol.3 値札のない認定中古車  

8年間恋い焦がれついにBMW R1200GSを手に入れたライダーライターの矢島マーシャが、相棒となったマンモスバイクとの日々を綴ります。3回目の今回は、いよいよGSをゲット!

バイク ツーリング
【マーシャのGS道場】 vol.3  値札のない認定中古車  
  • 【マーシャのGS道場】 vol.3  値札のない認定中古車  
  • 会場中が一つになって祝福するシーンも感動。年に一度ビーマーの絆が深まるイベント。
  • 苦楽を共にしたリードさんと最後の野宿。山の上でエンジンがふけず止まりそうになるのだけは毎回ビビった。
  • 普段なら走ることのない下道。飛ばせないからこそ走れたワインディングロード、自然の香り、現地の人とのふれあい。ある意味ぜいたく。
  • ツンツンライダーの気持ちがはじめてわかる。はじめてのオフ車に悪戦苦闘。すぐに立ちごけ。軽いから引き起こしは◎。
  • ギューギューの中古車コーナーから訴えかけてきたR1200GS。これを運命と呼ばず何と呼ぶ。
  • 2018年6月7日に試乗した時。試乗しようと思えたのもGSコミュのみなさま、トロフィスト、R先生、モトサガさんなどたくさんの方のおかげ様。

8年間恋い焦がれついにBMW R1200GSを手に入れたライダーライターの矢島マーシャが、相棒となったマンモスバイクとの日々を綴ります。3回目の今回は、いよいよGSをゲット!

み、見ちゃった。ヒルクライム成功の光景


ウェ~~~~~ブ! 成功するとオーディエンスによるウェーブから万歳三唱。チャレンジャーと応援団が一体感を感じる瞬間でもあります。その感動のシーンをゲレンデ上部から眺めていました。プレスか登りきった勝者しか拝むことのできない特等席から。

レディスライダー向け雑誌「Girls Biker」さんより「BMW Motorrad Days Japan」のイベント取材という当選くじを手にした2016年、喜び勇んで白馬入りしました。そのイベントのひとつ、ヒルクライムコンテストで目にした光景。

オフロードも走ったことのないわたしにとって、急な傾斜をバイクで駆け上がるワイルドでスリリングなシーンは、震えるほど大興奮。スタート地点で見て想像していた景色とは全く違う世界が広がっていました。

そんな無謀とも言えるヒルクライムへチャレンジするレディス2名を発見! なんというチャレンジャー、カッコいい~。成功には至らなかったですが結果なんてどうでもいい。その勇気に感激。そこで忘れかけていた遠い記憶がパッと目の前にやってきました。

ヒルクライムにチャレンジこそしなくても、ステキなGSレディスがたくさん!5年前に衝撃を受けたGSというバイク→GSは女性でも乗れる→乗りたい→ヒルクライムやりたい→GSほしい!(わかりやすいわね)。

買う買う詐欺スタート


飯もまだまだろくに食べられていないのに、GSへの所有欲がグーンとアップ。でも買う買うと言いながら、生活は真逆。思うように稼げず、なんとか借金を返せたのは2018年、自営業をスタートして約2年半が経っていました。しかも、食えないなら痩せると思いきやジャンクフードと不規則な生活でブクブク街道まっしぐら。最後は賃貸アパートを更新できずにF800Rを手離す始末。あ~、情けない。

手元に残ったリード100、これしかないので取材も仕事もどこへでも行きました。静岡、千葉、埼玉は近く感じるほど。夏の間約1カ月働いた野辺山までは、下道で3往復。おかげで相模湖の走り屋さんに遭遇したり、下道でしか見ることのできない絶景を拝めたりして。カブで日本一周する人の気持ちになりながら、高速バビュンと違うトコトコ道の楽しさを味わえました。


バイクがないというのは、みじめで悔しい思いもしましたが、その分GS買ったるぞ~という決意が練り練り固まって行くのでした。

今とはなっては、あの手放した期間があってよかったです(負け惜しみじゃないよ、たぶん)

ニコニコキャッシュとは行かなかったけど


10年以上苦楽を共にしたリード100が引退しXR250BAJAさんと出会いました。もう借金しないぞと思っていたのでキャッシュでXRを買ったことで、GSが遠ざかることを意味しました。

それなのに!

実はこのとき大好きだった親戚のおじちゃんの訃報が舞い込み、悲しみに暮れていました。

思い付きで立ち寄ったディーラー。発売されたばかりのR1250GSとR850GSを横目に入店すると、前に試乗車させてもらったGSの姿を発見。あれ、そこは認定中古車コーナーですよ。


まーしゃ「えー、売っちゃうんですか?」
ディーラー「はーい」
まーしゃ「買います! いくらですか?」

脱サラした理由の一つに「今死んだら絶対後悔する」がありました。フリーランスになってからは、たとえ今日人生が終了しても「あー、よくやった」と後悔しない毎日を送ると決めていました(厳密には1分1秒無駄にしないと)。

おじちゃんが「たった一度の人生、楽しんでこい」と背中を押してくれたようで(都合よく)、値段もついていないバイクを購入、こだわりのキャッシュを捨てあっさりローンを組みました(オイオイ、いいのか?)。

人生は短い


「あなたは、今の仕事に100%満足していますか?」

会社員時代に目にしたモデル ローラからの質問。あの時のわたしは「NO」でした。でも今は「Yes, off course!(大声で)」

悩んでいる暇はない。人生は短い。明日のために今日できることを今すぐやろう。

ということで、値札のない認定中古車さんがわたしのパートナーになってくれました。タイミングって重要ですね。チャンスも。でも、これってみんなの目の前に無数に転がっているけど、それを手にするかしないかは、本人次第。その時、両手いっぱい何かを持っていたらそれを掴むことはできないけど、空にしていつでもキャッチする準備ができていると、パッとつかめるんですよね。F800Rが手元にあったら買えなかったと思うから。

人生に失敗なんてなくて、すべて経験という糧となると実感しています(よっ、ポジティバー)。

さてさて、ようやくプロローグは終了。いよいよ、GSさんに乗っていきましょう。そろそろ、駐車場から出せるようになったかって? それがね~、ま、ま、次回にて。全然ヘタクソだしもっと練習しろ~って思うけど、いいんですマイペースで。比べるのは昨日の自分ですから。まずは食えなければ遊びもないわけで仕事ファースト(ちゃんと働いてるんかい?)。

でも、いよいよブロックタイヤが欲しくなってきたので稼ぎに行きます。スポークホイールは次のまた次。一緒にがんばりましょうね~(いや、みんなはがんばっているよ、あんたががんばりなさい)。

あなたは最近、何か狙っているものはありますか?

ライダーライター/介護整掃士 矢島マーシャ
40歳で脱サラしてフリーランスの世界へ。BMW・F800Rを相棒にお遍路満願。バイク雑誌や一般企業向けWEBサイトで執筆する傍らおそうじ・介護の会社を経営する。2019年運命的に手にしたあこがれのR1200GS。オフロード未経験者で無謀にも0からカッコいいGSライダーを目指して奮闘中。

《矢島マーシャ》

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