二輪のお仕事、教えて!/株式会社キズキレンタルサービス 林 香織さん

バイクを仕事にするって楽しい? 二輪業界で働くバイク女子に色々聞いちゃうこの企画。

第2回目は、オートバイのレンタル事業を柱とする「株式会社キズキレンタルサービス」でPRを担当する林 香織さんです。 

林さんの愛車はカドワキコーティングで塗装されたピンク色のフレームとホイールがポイントのMVアグスタ・ブルターレ。NEOPASA清水にある「レンタル819」前にて。

ーバイク女子部のイベントでは企画から運営までこなす林さんですが、本業はキズキレンタルサービスにお勤めとのことで、まずはキズキさんがどんな会社なのか教えていただけますか? 

 キズキではドゥカティの新車中古車販売やレンタルバイク直営を行う「Kizuki-DUCATI」(株式会社キズキ)と、レンタルバイクの業務を行う「Rental819(レンタル ハチイチキュー)」(株式会社キズキレンタルサービス)があります。私はレンタル819に所属してますが、最近レンタルの方に「Moto Tours JAPAN」(通称:MTJ)という海外のお客様向けの旅行会社業務も加わりました。 

ー車両販売からレンタル、旅行会社とずいぶんと幅広い業務内容ですね。林さんはそこでどんなお仕事をされてるんですか? 

 主な仕事としては、レンタル819関連の情報発信とレンタル819加盟店さんの売り上げを伸ばすためのPRやサポートが中心になります。 

—入社してからどのくらい経つんですか? 

 キズキに入社したのは6年前です。バイクの免許を取ったのはそれよりも2年ほど前なんですが、私しばらく自分のバイクを持ってなくて、その時に何度もバイクをレンタルしてとっても楽しかったんです。その後、MVアグスタのブルターレを買ってキズキ主催のライディングスクールに通っていたときに広報の方と知り合い意気投合したのですが、レンタル819の企画案を山ほど作って私の方から社長に「働かせて下さい!」とお願いに行きました。10年ほどマーケティングコンサルタントの仕事をしていたこともあり、その経験を生かせたらなと思ったのです。

—ちなみに二輪免許を取るきっかけは何だったんですか? 

 キズキに入る前にカドワキコーティングという塗装の会社にいたんですが、そこはバイクの塗装も行なっていて、身近にオートバイがあったこともありその時に二輪免許を取りました。じつはそれ以前も全国の二輪レースを統轄するMFJという団体でアルバイトをしていてバイクと触れ合う機会もあったんですが、その頃はまさか自分がバイクに乗るなんて考えてみたこともなくて。 

—そうだったんですね〜。ところで、先ほど仕事内容がPRというのは伺いましたが、具体的にはどんな内容ですか? 

 メールマガジンを出したり、facebookやTwitterなどのSNSの発信です。あとは本部業務として、現在140店舗あるレンタルの加盟店さんが、全国統一で同じように情報発信できるようフォローしたり。 

オフィスにて社内の女性スタッフと。いつでも情報発信ができるようPCを持ち歩くことも。

—林さんはいつも外を飛び回ってるイメージがあったんですが(笑)、意外とパソコンに向かっての作業も多いんですね。 

 確かにそうですね(笑)。でもイベントの企画や運営もしています。去年はネオパーサ清水のぷらっとパークで、ライダーのための夏フェスと称して「JAPAN MOTO FES」というイベントをレンタル819主催で開催しました。 

—林さんはバイク女子部のイベントなども積極的に企画されてますもんね。 

 私自身イベントが好きというのもあるんですが、レンタル819としても女性ライダーを応援しているのでどんな風に関われるのか色々考えています。他には、東京モーターサイクルショーへの出展やメーカーや雑誌主催のイベントなど趣旨に合わせて内容を考え、もちろん当日も行きます。けっこう力仕事も多いですし、私、日焼け止めクリームをよく塗り忘れちゃうので焼けちゃうこともあるんですが(苦笑)。

—女性としてはちょっとタイヘンそうですね。 

 でもイベントが好きなので苦にはならないですね。自分たちで企画したイベントにみんなが遊びに来てくれて「楽しかった!」って言ってもらえるのが一番嬉しいので。私、人が好きなんです。だからPCに向かってるのはホントは向いてないんじゃないかと思っていますが(笑)。 いつもイベントの際にフォローや後押しをしてもらえる会社と同僚のみんなに本当に感謝しています。

昨年の「MOTO FES」で開催した浴衣女子会。参加女性はバイクでNEOPASA清水まで走ってきて、現地で浴衣に着替えて夏祭りのひとときを楽しんでいた。

 —そうすると土日はほぼ出勤ですか? 

 仕事柄、土日やゴールデンウィークなどみんなが休んでいるときが稼ぎどきですから。でも最近は交代で土日にお休みできるようになってきました。 

—お休みの日はどんな風に過ごしていますか? 

 レン耐に参加したり、仲間とオフロードレッスンに行ったり、お休みの日も何かしらバイクに乗ってることが多いですね。あとは、年に2〜3回は旅行で遠くに出掛けるんですが、現地でバイクをレンタルしてツーリングを楽しんでいます。普通に料金を支払って、スタッフさんにおすすめの観光地を聞いたりするんですが、自分のバイクだとなかなかそんなに遠くまで行けないので、そういうときにレンタルの便利さや楽しさが実感できますね。あと、お客さんと同じ接客を受けているので、SV(スーパーバイジング:加盟店の売り上げを伸ばすためのアドバイス)にも繋げられるんです。私、会社の誰よりも自分でレンタルしてるんで分かるんです。これだけは誇れます! 

ーそれはどういうことですか?

 例えば、最近はスマホで地図を見る方も多いと思うんですが、レンタルのオプションで携帯ホルダーがあった方が便利だなとか、やっぱり貸し出し用のヘルメットは綺麗な方が嬉しいなとか、自分がお客さんと同じ目線になることで気付けることってありますからね。

休日にサーキット走行やレン耐を楽しむ林さん。オンもオフもどちらも楽しいのだそう。

—それは素晴らしいです!ところでオフィスには林さん以外に女性のスタッフさんはいるんですか?

  いまオフィスは横浜町田と埼玉の鳩ヶ谷にあってスタッフは全部で15名ほどですが、そのうち女性は6名(パートさんを除く)です。 

—男女比の割合としては多いですね。 

 二輪業界では珍しいかもですね。女性もほぼ全員バイクに乗るので、今度女性スタッフだけで伊豆にツーリングに行こうかって話してます。福利厚生でバイクを借りられるので、みんなで125ccぐらいのバイクを借りて。 

—それは楽しそうですね! 

 とくに最近は女性スタッフが増えました。女性にとっても働きやすい職場作りの一環で鳩ヶ谷のオフィスにはキッズルームも新設されたんですよ。試験的にスタートしたばかりですが、小さなお子さんがいるママにとっては嬉しいですよね。私も子供が好きなので嬉しいです! 

鳩ヶ谷のオフィスに新設されたキッズルーム。コールセンターで働くパートさんは子育て中の女性も多いので好評なのだそう。

—女性は結婚、出産、育児で仕事が左右されますよね。そういう意味でも色々話せる女性が多いというのは嬉しいし頼りにもなりそう。 

 趣味を仕事にするのはすごく楽しい部分もあれば大変なこともあります。イベントで立ち仕事が続くときなどキツいな〜と思うこともあって、私もそろそろ引退かな……と思うこともあったんですが、その考えが変わったのが昨年仕事で行った「EICMA」(イタリアで毎年開催されるモーターサイクルショー)でした。たぶんご自分のバイクショップだと思うんですが、品のいいおばあちゃんがチラシを配ってたんです。年相応に白髪やシワもあるんですが、その姿がとてもカッコよくて、ヨーロッパには素敵に歳をとってる女性ライダーが多いなと感じました。だから私も引退とか言わず、歳をとっても乗り続けて、これからもバイクに関わる仕事ができたらいいなと思っています。 

昨年仕事で訪れたイタリアのEICMA。浴衣を来て、レンタルバイクで日本を走る楽しさをアピール。最近は外国語が堪能なスタッフも増えているそうです。

text_Yuko Matsuzaki

Lady Go Moto !

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